獣医 ＞ 画像診断 ＞ ライブオンで解説　心臓スクリーニングとちょいあて心エコーに関する描出テクニックと評価ポイント

先生もご存じのとおり、心エコーには20分ほどの時間がかかります。

不慣れな獣医師が検査する場合や、検査の途中で動物が動き出してしまった場合は、30分以上かかることも珍しくありません。

でももし、そんな手間のかかる心エコーが、わずか2分、2つの基本断層像を描出するだけで心疾患を高い精度で検出できたなら？

ふだん聴診器を当てるように、気軽に心エコーができると思いませんか？「難しい」、「煩雑だ」などのイメージを払拭し、心エコーの常識を覆すその方法と言うのが…

FoCUS（フォーカス）とは、心臓に対するポイントオブケア超音波検査のこと。言い換えるなら、ポイントを絞って描出と評価をおこなう「ちょいあて心エコー」と言えます。

通常の心エコーが6つの基本断層像を描出するのに対し、FoCUSは2断面と4つの評価項目だけで心疾患を検出するため、わずか2分で検査が完了します。

2019年に発表された論文では、循環器専門医の検出率が80％だったのに対し、FoCUSを学んだばかりの一般診療医の検出率は60％にまで迫りました。

この結果から、一般診療医がもっと経験を積めば専門医と遜色ないレベルの検査ができると言っても決して大げさではありません。

今回の教材は、心エコーの新しい概念であるFoCUS（ちょい当て心エコー）を鈴木先生のデモンストレーションを見ながら、ライブオン解説で学べます。

また、心エコーに苦手意識のある先生のため、いきなりFoCUSの手順を解説するのではなく、検査前の準備をはじめ、プローブの当て方や各種モードの使い分け、6つの基本断層像の描出と評価のポイントなど、心エコーの基礎からわかりやすく解説しています。

なぜなら、FoCUSがどれだけ簡単で気軽に実施できる検査法とはいえ、心エコーの基本ができていなければ適切な検査はできないからです。

先生もFoCUSをマスターし、無症状猫の心疾患を早期発見できるようになりませんか？